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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」 第7回 ~片づけをしなくてはならない理由~

宮城美智子さんによる「片づけスイッチがON」になる方法、第7回のテーマは「片づける理由」。「片づけなきゃ」と思っていてもなかなか腰が上がらない……。そんなあなたは必読です。

モノが多い現状にあなたは満足していますか?

 

片づけスイッチを入れる前に、まず「なぜ片づけなければいけないのか?」をはっきりさせましょう。

「たくさんのモノに囲まれた現在の生活に不満も不便もない」という人もいるかもしれません。

 

でも本当にそうでしょうか。心の奥底には、「いつか、あれをなんとかしなければ……」という“気がかり”があるのに、それをはっきりと意識していない、あるいは見て見ぬふりをしている。そういうこともありそうですね。

 

あるいは、居間の自分の定位置に腰を下ろすと、周囲にいろいろなモノが置かれていて、「手をのばせば、なんでもとれるほうが便利」という人もいるでしょう。しかし、そのような生活を続けていると、いずれ足腰が弱って、体だけでなく心の老化も進んでしまいます。

 

片づけをしなくてはいけない理由は、実は思っている以上にいくつもあり、それは今後の人生を大きく左右する事柄です。

 

モノがあふれた状態は大きなストレス。今を元気に生きるためにも片づけを

 

片づけをする主な理由のひとつ目は、「今を元気に生きるため」です。

 

モノが多すぎて何がどこにあるのかわからず、しょっちゅう探し物をしている。天袋や押し入れの奥に何年も目にしていない何かが押し込まれている。モノが多すぎて収納スペースからはみ出してる……。こうしたことがストレスになっている人を、数えきれないほど見てきました。

 

「片づけられない自分はダメ人間だ」と自信を失ったり、「どうせ、あとは老いるだけだから」と投げやりになったり。片づいていない部屋は、実は精神面に大きな悪影響を及ぼしているのです。

 

もちろん、整理整頓ができていないと掃除がおっくうになり、ゴミやホコリがたまって衛生的にもよくありませんね。

 

片づけることで解決する体や心の問題は、かなり多いのです。

 

また、年を重ねると行動範囲が狭くなり、人とコミュニケーションをとる機会が減ってきます。しかし、元気に老いるために、人とのつながりや楽しい会話はとても大事です。

おしゃべりは認知症の予防にもなるそうです。でも、家の中が散らかっていたら、人を招くことはできません。社交的な毎日を送るためにも、気軽に友人を呼べる家にする必要があります。

 

モノがあふれた家は、安全面でもマイナス。床や通路にモノが置かれていると、つまずいて転倒する危険大です。もしも火事になったときに、床の段ボール箱が行く手を阻んだり、積み上げた新聞紙が邪魔をして勝手口が開かなかったり、手前に衣装ケースがあって窓から脱出できないなんていうことがあったら大変です。大地震が起きた場合には、倒れてくる家具は凶器になるし、散乱したモノは避難を遅らせるに違いありません。

こうなると、片づいているかいないかは、命にまでかかわる課題だということがわかります。

第8回へ続きます

 

 

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/