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主婦弁 澤田有紀の「親・家・片」法律コーナー 第9回 ~大事な書類が見つからない~

家の権利証や保険証券が見つからなくても、焦らないで

 

親の家を片づけるときに、「あるべきものがない」といつまでも片づけが終わりません。

 

私が夫の両親の家を片づけるのに9年もかかったのは、あるべきものが見つからなかったからです。

 

ふつう、家の権利証や預金通帳、保険証券などは、貴重品が入っているたんすの引き出しにまとめて保管するか、貸金庫などに保管していると思います。しかし義母は、昔、泥棒に入られた経験があったので、重要書類や貴重品をあちこちに分散してしまいこんでいました。

あるべき重要書類が見つからないと、どこかにもっと大事なものと一緒にしまいこんであるのかもしれないと思うのですが、たんすの引き出しや衣装ケース、畳の下とか天井裏など全部調べる気力がなく、いつまでたっても家の片づけが終了しなかったのです。

 

親がどんな保険に入っていたのかを確認する手段があります

家の権利証(登記識別情報ないし登記済証)は大事なものではありますが、これが不動産の権利そのものを表しているわけではなく、単に、登記手続きの際の本人確認手段の一つに過ぎませんので、見つからなくても家を売却したり、相続手続きをすることは可能です。

保険証券も証券がみつからなくても再発行してもらえますし、保険金を請求する際に本人確認ができれば問題ありません。
親がどんな保険に入っているのかわからない場合は、生命保険協会に登録事項の開示請求ができます。請求の方法については、こちらのウェブサイトを参考にしてください。

http://www.seiho.or.jp/personal/contract/disclosure/

 

入院給付金などの保険金の請求は時効が各社の約款でほとんどは3年とされています。入院中に亡くなったケースで、死亡保険金は請求していても、入院や手術給付金を請求していなかったりするケースもありますので、どのような内容の保険に加入しているのかの確認は必要です。

 

 

澤田先生の法律事務所 弁護士法人みお綜合法律事務所 http://www.miolaw.jp/

sawada澤田有紀 
弁護士。弁護士法人みお綜合法律事務所所属。奈良県生まれ。昭和60年大阪大学文学部英文科卒業後、商社勤務後エレクトーン講師に。阪神淡路大震災をきっかけに、「何か人の役に立つことがしたい」と一念発起。弁護士を目指す。1回で司法試験に合格し、平成12年に弁護士の道へ。専業主婦から弁護士になった「主婦弁」として各メディで活躍中。主な著書に『人生を変える!3分割勉強法』(祥伝社)、『カード&住宅ローン危機』、『相続でもめないための遺言書』(ともに主婦の友社)。

 

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2015/01/04 | キーワド: , , , | 記事: