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スッキリ生活アドバイザー宮城美智子の「片づけ上手は老い上手」  第5回 片づけが苦手なのはあなただけではありません

これまでに1万人以上の片づけをサポートし、スッキリ生活アドバイザーとして講演会やテレビ、雑誌などでも活躍中の宮城美智子さん。「親の家の片づけで子どもに迷惑をかけない」ためのアドバイスをお送りいたします。今回のテーマは「片づけられない原因」についてです。

 

片づけられない原因がわかれば、
誰でも「片づけスイッチ」をONにできます

 

自分の家を片づけたいという気持ちはあるのに、なかなか腰があがらない。ようやく片づけ始めても、すぐに挫折してしまって、「なぜ自分は片づけられないのだろう?」と落ち込んでいる人は少なくありません。

 

片づけられない原因として、第一に“モノが多すぎる”ということがあげられます。モノが多すぎて、どこから手をつけたらいいのかがわからない。片づけ始めても、量が膨大すぎて、やってもやっても終わらず、いやになるのです。

 

では、なぜ家の中にモノがあふれるほどたまってしまうのか。

 

“モノを捨てる習慣がない”という方がいます。とくに戦時中の物資不足を経験している70歳以上の方に、捨てることに抵抗を感じる方が多いようです。

「まだ使えるのに、処分するなんてもったいない」「高かったから、捨てられない」という“もったいない症候群”の方もいますね。この先、自分が使うあてはなくても、壊れていないし汚れてもいないのだから、ゴミにはできないというわけです。

 

しかし考えてもみてください、モノはどんどん家の中に入ってきます。自分で買わなくても、もらったり、送られてきたりして、日々、確実に増えています。折にふれて家の外に出さないと、手に負えないほど増えるのは明らかです。

 

モノが増えれば増えるほど、片づける意欲も減っていく

思い出のモノや思い入れのあるモノに囲まれていると安心するから、モノを減らせないという方もいます。でも、思い出のモノはそんなにたくさん必要でしょうか。毎日、ひとつひとつ目に留めて懐かしんでいる人はいないでしょう。数を減らし、厳選した思い出のモノを大切にしながら暮らすほうがいいと思いませんか。

 

また、何十年も引っ越しをしていない人もモノが多い傾向に。引っ越しは、持ち物を見直して大処分する絶好のチャンス。引っ越しの多い人は、ため込んでいる量が少ないようです。逆に、ずっと同じ家に住み続けている人は、持ち物を見直さなくてもとくに不都合はないためか、モノを押し入れやクローゼットに入れっぱなしにしたり、ときには、モノが増えるのに合わせて、増築したり、物置をつくったり。

 

こうなると所有しているモノの膨大さを考えただけで、片づけようという気持ちもしぼんでしまいます。

第6回に続きます

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宮城美智子さんプロフィール画像edited宮城美智子 みやぎ・みちこ スッキリ生活アドバイザー、収納コーディネーター

1947年滋賀県生まれ。50歳からアート引越センターに勤務し、主婦経験を生かしてアートエプロンサービス(家庭内の片づけをサポート)の担当部長となる。片づけや掃除の独自のノウハウを構築し60歳で独立。現在はハート引越センターの収納サポートレディ育成のほか、高齢者住宅の収納プランニング、講演活動、テレビ・雑誌などで活躍中。これまで1万人以上の片づけをサポート。特に高齢者の家にあふれるモノの整理をアドバイスし、多くの人から感謝されている。

宮城美智子オフィシャルサイト  http://theworks.co.jp/miyagi/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/