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片づけにくいものNo.1!? 写真のプロ カメラのキタムラが指南する 思い出の写真の整理術 第2回(最終回) ~データ化によって心の負担が減り、見返す楽しみが再び広がる~

「写真をデータ化する」というと、自宅のプリンターでコツコツ1枚ずつ写真をスキャンするイメージを抱く人もいるだろう。膨大な枚数の写真を想像して、考えるだけで疲れてしまうかもしれない。

そんなときに頼りになるのが写真専門店だ。写真の整理を強力サポートするサービスを前回に続き紹介する。

 

写真はもちろん、卒業証書からネガまで
残しておきたいものをデータ化

 

前回は、古いアルバムから写真を1枚1枚はがずことなくそのままデータ化できる「アルバムそのままDVD・ブルーレイ/フォトブック」の内容を紹介したが、ほかにも「なかなか整理できない」「捨てられない」ものをデータ化するサービスがある。

 

まず、データ化したい写真を持っていけば、その日のうちに画像データをCDにしてくれるサービス。これはA4サイズ以内の写真や紙ならOKで、1枚あたり52円(税込み)とお手頃。写真だけではなく、年賀状や絵手紙、表彰状や卒業証書なども可能だ。

 

また、もう現像することはないけれど、なんとなく捨てられないネガフィルムもデータ化できる。フィルム1本あたり390~540円。ネガのままでは内容が不明な写真も、データにするとパソコンで見られるように。気に入った写真は改めてプリントすることも可能だ。

 

フォトブックとして残すことで家族のコミュニケーションのきっかけにもなる

 

いずれも、専門店の高度な技術で加工してもらえて、手間がかからないのがうれしい。データ化することによって、手元にプリントして置いておきたい写真を、写真集(フォトブック)にすることも可能になる。まるで売り物の写真集のようにきれいに製本されたフォトブックは、思い出をより美しく残すのにぴったり。台紙に写真を貼付ける一般的なアルバムよりも、かなりコンパクトに収納できるのも魅力だ。

 

「フォトブックのご注文は、ご自宅のパソコンからできるものもありますし、お店に持参されておまかせで作成することもできます。フォトブックの魅力は、同じものを2冊、3冊と作ることができる点にもあります。遠くに暮らす親戚や友人にプレゼントするのも素敵ですね。

 

写真の整理術という面では、データにして保存しておくことが大きなポイントになりますが、写真を楽しむということで考えれば、やはりいつでも見返せるようにしたいもの。棚の奥にしまっているだけよりも、見たいときに何度も見られ、その当時に思いを馳せたり、家族で昔話に花を咲かせたりするほうが、何倍も写真を見る喜びを味わえますよね」(福本さん)

 

親家片でたくさんの写真やアルバムを発掘したら、それは家族の思い出をもう一度よみがえらせるチャンスなのかもしれない。「捨てる」ことでなんとか片づけようとするのではなく、まずは「データ化」して安心感を得る。そこから、忘れられていた写真にもう一度光を当てると、写真の楽しみ方も広がってくる。

大量の写真の中からよく見返す選抜メンバーがかたまれば、「これは捨ててもよい」と思える写真も判断できるようになるはずだ。

 

“捨てづらい写真”という親家片の難関にぶちあたったときは、専門店の力を借りる手があることもぜひ覚えておきたい。

 

取材・文/浦上藍子

 

親家片 キタムラ福本さんプロフィール株式会社キタムラ 新横浜本社 商品EC部 イメージングサービス統括部長 福本弘之さん

1999年(株)キタムラ入社。11年間カメラのキタムラ店舗で勤務し、店長、地区事業部長を経て2010年より本部にイメージング担当として着任。プリント、フォトブック、データ化、年賀状など写真に関する商品とサービスの統括責任者を務める。
株式会社キタムラ http://www.kitamura.jp/