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年の瀬も、来年も 「いいことさがし」で明るく元気力アップ

やってみないとわからない大変さがあるぶん
やってみて出合える「いいこと」もあります

 

12月にはいってから、朝晩の冷え込みが格段に厳しくなってきました。インフルエンザの流行も例年より早いそうです。寒い場所での片づけにはくれぐれも注意して、先を急がず、あたたかい飲み物も用意して、体を冷やさない工夫をしてくださいね。

 

親家片の大変さは、「やってみないとわからないことがたくさんあること」かもしれませんが、その中でいちばん大変なのは、やはり「とうとう自分の親も年をとってしまったんだ」という複雑な思いを抱くことではないかと感じています。片づけながら、少しずつ、じわじわと、ひしひしと、つくづく……、それこそ雪が静かに降り積もるように心に積み重なって、次第に重く重く「親の老い」が避けられない事実として、心の中で大きくなっていくのですね。

 

たまに会うときは、前とちっとも変らない、まだまだ若いままでいた親の、毎日の生活を見ることになるのが、親家片です。

 

冷蔵庫にものがぎっしり、押入れにはこんなものまで詰め込んであった……。ものが多すぎる、片づけられなくなる……というすぐに目に入ってくる光景ももちろん衝撃的ではあります。

 

しかしそれ以上に、掃除が行き届かなくなって、こんなところにまでホコリやゴミがたまっている、なんだか家全体にうっすらもやがかかったような、時間が止まってしまったような空間。親が徐々にゆるやかに生活の動きのスピードを落として、行動半径が狭くなっていることのあらわれで、文字にしてしまうと、「そんなことあたりまえ」と思われるかもしれませんが、見慣れていたはずの実家の風景が、それに気づいた途端、映画の中の1シーンのように映ってしまうくらい、予想以上の衝撃を受けてしまうのが親と子の関係なのではないかと思います。

 

幼いころの自分、若いころの親。新しい発見が心の空気を入れ替えてくれる

 

ただ、衝撃を受けながら、そこからまた少しずつ、親に対してやさしい気持ちになれたり、親との距離が少し近づいたように思えたりもするわけです。そう、親家片をやらないと経験できなかった「いいこと」に出合えたりもします。

 

親家片は大変なことばかり……。確かにそうです。でもだからこそ、その中にも「いいこと」がキラリと隠れています。毎回、なにかひとつでも「いいことさがし」ができるといいなと思います。

親が大事にとっておいてくれた、自分の子ども時代のノートや作文に、忘れていた自分を発見したりする、自分が知らなかった親の青春時代を見つけたり。「いいことさがし」をしながら進むと、親家片も人生も、なんとか明るく続けられそうかなと思っています。

 

 

 


2014/12/14 | キーワド: , , , , , | 記事: