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引っ越しのプロ「ヤマトホームコンビニエンス」が行う親の家の片づけ 第4回 ~プロに学ぶ片づけテクニック~

「らくらくおかたづけパック」は、見積もり時の金額に追加料金がかからず安心なこと、また片づけにともないヤマトホームコンビニエンスに買い取りをしてもらう家具などがある場合、依頼主からすると(片づけ料金と買い取り料金との相殺で)結果的には片づけの料金が安くなることを前回説明した。

では、故人の遺品整理を請け負う「メモリアル整理サービス」はどうだろうか。

 

わかりやすい「メモリアル整理サービス」の料金設定

 

家具などの買い取りシステムは「らくらくおかたづけパック」と同様だが、「メモリアル整理サービス」の料金は、部屋の大きさではなく故人の家・部屋の家財量(取扱量)で決まる。10立方平方メートルで20万円、15立方平方メートルで30万円、20立方平方メートルで40万円という設定だ(価格はすべて税抜き)。

ここでわかりにくいのが、10立方平方メートルという単位だが、目安はあるのだろうか。

 

「2トントラック1台分が10立方平方メートルとお考えくださっていいと思います。部屋でいうと、6畳一間に空間の隙間なく荷物を詰め込んだイメージです。たとえばご夫婦ふたり暮らしで2DKのお住まいですと、15立方平方メートルくらい。一戸建てですと20立方平方メートル以上が目安です。料金については、お見積り時にご案内しています」(山本さん)

 

らくらくおかたづけパックもメモリアル整理サービスもオプショナルサービスがあり、こちらは料金が別途となる。

具体的には、らくらくおかたづけパックではエアコンの分解クリーニングや、しつこいカビなど、気になる部分を磨き上げるプロによる掃除、収納家具の販売・レンタル、知人へ譲りたい品の配送料などがそれにあたる。

 

メモリアル整理サービスでは、親族などへの形見品の配送、仏壇のお炊きあげや思い出の品の供養、部屋の消臭・消毒などのクリーニング、公共サービスの変更や役所などの手続きの代行、美術品・骨董品の保管などになる。

 

「遺品の供養については、提携している寺院で、お炊きあげをしています。人形や布団といったものが主ですね。最近は生前整理という言葉も聞かれますが、高齢者ホームに住まわれる際など、今までの大きな仏壇から小さなものに変えたい場合や、仏壇を処分して戒名だけ置きたいときなどは、仏壇の供養も一緒にしています」

 

ヤマトホームコンビニエンスの強みは、全国で同じサービスを受けられること。実家が遠方にある場合、市や町の業者を探したり、その業者の評判を調べる手間が省け、時間的にもロスが防げそうだ。

 

保留のものは段ボールに入れ、目のつくところに置いておく

 

では、実際親の家に来てもらった場合、どのように作業していくのだろうか。

らくらくおかたづけパック、メモリアル整理サービスのどちらも、見積もりの段階で必要なもの・不要なものを選別するようにしている。しかし、ほとんどは決めきれないことが多く、セレクトは作業当日まで持ち越しても構わない。

 

「お客様に立ち会っていただきながら、タンスの中の衣類はどうされますか、といったように1点1点確認をします。要るもの・不要なもの・保留のものとそれぞれにシールを貼り、そしてまた次の部屋の確認作業をするといった流れになります」

 

次の部屋を確認している間、すでに仕分けが終わった部屋の梱包作業を別のスタッフが同時に進める。この段取りの良さはプロならでは。自分たちだけで片づけた場合、選別だけで何日もかかることもあるが、その時間を一気に短縮できる。

 

「プロ」が入るというのは、予想以上に作業がスムーズに進む。たとえば本棚やタンスなどの収納家具を残すと、そこにまた何かを入れてしまうのはほぼ確実。そういった「気づきにくいこと」を助言してくれるし、「それならば収納家具を運び出せる業者が来ている間に手放してしまおう」という心理も働く。作業効率プラスアルファの良さがあるのだ。

 

そしてもうひとつ。自分たちで片づけをする場合のテクニックとして使えそうなものを紹介。

 

「日用品など捨てるかどうか迷い、保留になったものについては段ボールに入れ、1年後の日付を書いて目の付く場所に置かせていただいています。『この段ボールを1年間開けなかったら、その時点で処分されるかどうか、もう一度考えてください』とご提案させていただいています」

 

山本さんによると、1年間使わないものはおそらくなくても困らないものだという。こうしておけば、ひと目で捨て時がわかる。段ボールが常に部屋にあるのは、正直目障りなもの。その「プレッシャー」がうまく働けば、「いる・いならい」の判断ができる可能性もありそうだ。

 

第5回へ続きます

 

ヤマトホームコンビニエンス らくらくおかたづけパック http://www.008008.jp/life/okatazuke

メモリアル整理サービス http://www.008008.jp/life/memorial/

撮影/森安照 取材・文/小山まゆみ

 

山本氏プロフィールeditedヤマトホームコンビニエンス株式会社

生活支援ソリューションユニット 元ソリューションユニット長
山本晋輔さん

1998年ヤマト運輸入社。大きな家具家電を配送する「らくらく家財宅急便」の販売にともない、ヤマト運輸本社の営業担当に。2010年「らくらく家財宅急便」のリニューアルに携わり、2012年、「らくらくおかたづけパック」「メモリアル整理サービス」、2013年にはハウスクリーニング等を提供する「快適生活サポートサービス」の開発リーダーを務める。
ヤマトホームコンビニエンス
http://www.008008.jp/