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新しい親家片スタイルを探る! -30・40代の親家片― 第2回~若い世代の親家片を脳内シミュレーション~

「スタートを早めればラクして親家片できるはず!」といった仮説を立て、勢い込んで当サイト編集長にリサーチしてみたものの、「若い世代から始めればいいということではない」と予想外のアドバイスを受けた浦上。

「親のいらない物を捨てる!」「すっきり&ガッツリ片づける!」と気持ちが先走る前にまずは準備体操が必要なようだ。子どもが30・40代だからこそできる“プレ親家片”をシミュレーションしてみることにした。

 

必要な物以外は「不要品」?
30・40代の親家片は捨てる段階にあらず

 

母60代、子30代のわが家の場合。

真っ先に思い浮かぶ「いらない物」といえば……。

 

まず祖母が遺していった着物がある。しかし母がそれを着ているのなんて見たことがないし、私だっておそらく着ることはない。多分……いや、絶対にいらないはず。

それから、庭に設置された物置に本が詰まっている。祖父の蔵書だった仏教関係の書籍や詩集……もう誰も読まないだろう。……おじいちゃんごめんなさい。

 

1階の押し入れには布団、2階のクローゼットにも布団。さらに、どちらにも同じくらいの量のタオルが詰め込まれているはず。母は何年も同じバスタオルを使っているけれど、押し入れに新品タオルがいっぱいあるっていうのはどういうつもり!? もしや存在を忘れてる?

 

っと……いけない! 子世代からのズバズバ&遠慮ゼロな物言いが、親家片をこじらせる一因になるかもしれないと、編集長に指摘されたばかりだった。

 

「親子ともにまだ若いうちは、物を捨てることにとらわれる必要はないと思います。たとえ今の生活に必要ないものや、使っていないものがあったとしても、親が『捨てよう』という決心がつかずにとっておいているなら、あわてることはありません。捨てるのはいつでもできますが、捨ててしまったものは戻りません。使っていないから『不要品』なのではなく、使っていなくても思い出がある物、持っていることで心のゆとりにつながる物だってあることを忘れないで」。

編集長の声がよみがえる。

 

片づけよりも先に必要なのは……

 

とりあえず、「着物、物置の本、布団」の処分と「バスタオルを新品に交換」すること、このあたりは母の意向を聞いてみることにしよう。少しでも難色を示すようなら、サッと引こう。

 

祖父母と同居して大家族だったころのままの食器類、私や弟の衣類や学用品の類、学校で作ってきた幼き日の傑作あれこれ……。

食器の整理も大変だと聞くから早めに始めたいけれど、母はどう思っているのだろう。

 

脳内で考えを巡らせるうちに、「まずは実家に帰って母とおしゃべりをするのが先決!」という気がしてきた。家の中をあちこち見ながら、家族の思い出話をしたり、母が気に入っているポイントを聞いたりしよう。その中から「すでに愛着が薄くなっているもの」「捨ててもいいと思えるもの」が見えてくるような気がする。

 

よし! 次回は実家に帰らせていただきます!

 

(第3回へ続きます)

取材・文/浦上藍子