専門家に聞く

引っ越しのプロ「ヤマトホームコンビニエンス」が行う親の家の片づけ  第1回~部屋の片づけ&遺品整理サービスの内容とは~

親家片は、今や社会問題として世間に浸透しつつあるが、クロネコヤマトの引っ越しサービスでおなじみ、ヤマトホームコンビニエンスでは、家の片づけや遺品整理をプロの手で請け負うサービスを2年ほど前からスタートしている。

時代の流れとともに注目され、問い合わせ件数も増えているというこのサービスの内容やプロに依頼するメリット、片づけの専門家から見た親の家の片づけなどを、同社のソリューションユニット長・山本晋輔さんにたずねた。

 

 

日常の片づけができなくなった
遠方の親のために子が依頼するケースも

 

長年にわたる引っ越しの実績とノウハウをもつヤマトホームコンビニエンスには、通常の引っ越し業務のほかにも新しいサービスが誕生している。そのうち最近需要が高まりつつあるのが、『らくらくおかたづけパック』と『メモリアル整理サービス』の2つのサービスだ。

 

「遺品整理からお部屋の掃除まで、亡くなった方のお住まいを整理するのをメインにしたのが『メモリアル整理サービス』で、『らくらくおかたづけパック』は、お部屋の模様替えや整理整頓をメインとしたサービスとなります」(山本さん)

 

『らくらくおかたづけパック』は、親の家の片づけに限らず、部屋の整理整頓を手伝ってほしいさまざまな年齢層の人たちに利用されており、都市部に住む子が、離れて暮らす高齢の親のために利用するケースも多いという。

 

「もう少し部屋をキレイにして、親が日々生活しやすくなるように、という思いで利用される方もいらっしゃいますし、高齢にともない日常生活の中で片づけができなくなってしまい、親の生活空間がだんだん狭くなっていくのを見かね、昔のように快適に暮らしてほしいという気持ちで依頼される方も多くいらっしゃいます。

ひと部屋だけ片づけてほしいという場合や、実家を引き払うので全部片づけてほしい、プラス引っ越しもお願いしたいというご依頼など、単純な引っ越しとはまた違う面がありますね」

 

 女性ひとりでは厳しい力仕事や時間的な問題を解決

家の中にモノがあふれ出すと、つまずいて転倒するなど事故の危険もつきまとう。かといって子世代は、仕事や自分たちの子育てで精一杯で、一緒に整理整頓する時間がない……。そんな不安を抱えている子世代にとって、自分たちのかわりにプロの手を借りられるのは、頼もしい選択肢のひとつになる。

 

依頼をすると、まずは(親家片をする)自宅にて見積もりを行う。その際に片づけるモノのボリュームや、どこまで片づけるのかという内容を決め、全体にかかる料金を事前にきちんと提示してくれるのも、利用する側にとっては安心だ。

 

そして、プロの手を借りる最大のメリットは、体力と人手の面だと山本さんはいう。

 

「高齢化が進んでいる今、片づけをする子世代も高齢になってきています。片づけをするとなると、どうしても大型家具や重いものを動かさざるを得ませんから、体力的にも大変で、人手も必要です。

しかし、そこで頑張ってひとりで親家片を続けようとすると、心身ともに疲れ果ててしまい、結果的に何年もかかってしまう場合もあると思います。その点では業者に依頼するほうが負担は少なく、結果的には時間をかけずに終わらせられるメリットもあります」

 

第2回へ続きます

撮影/森安照 取材・文/小山まゆみ

 

山本氏プロフィールeditedヤマトホームコンビニエンス株式会社

生活支援ソリューションユニット ソリューションユニット長
山本晋輔さん

1998年ヤマト運輸入社。大きな家具家電を配送する「らくらく家財宅急便」の販売にともない、ヤマト運輸本社の営業担当に。2010年「らくらく家財宅急便」のリニューアルに携わり、2012年、「らくらくおかたづけパック」「メモリアル整理サービス」、2013年にはハウスクリーニング等を提供する「快適生活サポートサービス」の開発リーダーを務める。
ヤマトホームコンビニエンス
http://www.008008.jp/